平成19ǯ10月05日 [長年日記] この日を編集
_ [死生] 呑み会でのこと
自分に影響を与えた本という話になった。僕のそれは、手塚治虫の 『火の鳥』なのであるが、それは丁度、祖父がこの世を去り、 「死」を現実的に考えるようになったものの、まったく想像の出来ない その先の闇に捕らわれていたときに出会った、衝撃の一冊だった。
そんなことを話していたら、祖父の最期を事細かに思い出した。
子ども三人を残して、夜、父母と祖母が病院に行った次の朝、母は僕を 起こして言った。
「いいちゃん、帰って来たよ」
何ヶ月も入院していて、お見舞いにも連れていって貰えず、ずっと 会いたくて会えなかった祖父が帰って来たと聞いて、僕は喜んだが、 目を開けて母の顔を見た瞬間、僕はその言葉の意味を悟って、凍りついた。 まだ、感情は動いていなかった。
そんなことを思い出したら、目の奥に涙が溜まった。僕はじっと、 堪えた。
平成19ǯ10月08日 [長年日記] この日を編集
_ [おもしろし] 自由と豊かさは比例しない法則
大和証券のテレビコマーシャルを見て思った。 シャフィール教授の「現状維持の法則」と「決定回避の法則」である。
前者は「人は選択肢が広がると、却って同じものを選ぶ。」であり、 後者は「選択肢が増え過ぎると、人はむしろ何も選べなくなる。」という 法則である。
選択肢の増加や拡大は自由度が高くなることだが、その結果、必ずしも 価値が高くなるとは限らないという意味で、すなわち豊かになるとは 限らないことを示している。
さあ、この問題はどのように展開すべきか、それはまた今度お話しします。
平成19ǯ10月21日 [長年日記] この日を編集
_ [おもしろし] 『映画道楽』
鈴木敏夫の著書で、主に映画の「制作」について自伝的に書かれた本。 発刊と同時に買って読んだんだけど、また読んでみた。いや、今回も 面白く読んだ。
読んだきっかけは、昨日会った仲間が、この本について触れたから なんだけど、結局全部読み直してしまった。最初に読んだときから、 自分の立場が大きく変わっているので、今、改めて読むと感想も 実感を伴う。あと、かなり将来のことに触れられていることが 印象に残る。
言及し出すと切りがないので、ここで具体的に紹介しないけれども、 「第四部 映画企画編」は、極めて重大な問題に話が及んでいるので、 是非読んでみて欲しいし、思うところのある人とは、議論を交わしたい。
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