風信帖


平成19ǯ06月03日 この日を編集

_ [たのし] うっちゃりに会う

 小学校の同級のうっちゃりが眼鏡屋さんで働いていると聞いて、 早速行ってきた。働いてた。すぐ僕だと気付くうっちゃり。すごい。 めちゃめちゃ久しぶりなのに。

 眼鏡を探したが、残念ながら僕の求める物はなかった。 うっちゃりに眼鏡のことをいろいろ教えて貰った上に、 今掛けてる眼鏡を少し直してもらった。ありがたい。 このご恩は、近い内に返す。

_ [いまいまし] リアル 1・2

 井上雄彦の漫画。前に…、確か十数年前に1巻だけ読んだことがあって、 続きを読みたいと思った記憶が鮮やかにある。今日、読む機会を得た。 妹が買ってた。

 バスケ部員から仲間はずれにされた柾(まさき)の家に見舞いに行く野宮。 本人の代わりに相手をするじーさん。語る野宮。

 人と違わないように、主流からハズレないように、何てことをいつも 考えている人からすると、そうじゃなくても平気な人を見ると、自分が 小心者に映る。

 ま、それが民主主義的大衆だよね。

 僕が感情移入したのは、久信の方が多い。病院のベッドの久信。

 「俺の体は、どうなっちまったんだ…」

 「どうして俺なんだ…」

 「歩けなくなるだと?治るに決まってる」

 あのとき僕も、そう思った。僕のリアルは、確かに右が駄目になってる とか、起き上がることすら出来ないとか、そういうことだった。 その事実を受け入れたのは、恐らく

 「万が一、左も駄目になったら、僕は全てを失う」

 という、最悪の事態を想定した瞬間だった。ただ、今も猶、この現実を、 僕は全て受け入れ切れてない。


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